タイの大麻販売業者、米国の栽培業者に市場を奪われ不満顔

バンコク／パタヤ（タイ）-経済的繁栄をもたらすと期待されたタイでの大麻非犯罪化から1年以上が経過したが、地元の栽培業者や販売業者は、国内で栽培された大麻に比べて大幅に安い価格で提供される米国からの不正輸入品との厳しい競争に直面している。

2022年6月、タイはアヌティン・チャーンヴィラクル保健相が主導する著名なキャンペーンにより、禁止麻薬リストから大麻を削除した。 しかし、タイ国会はまだ待望の大麻法案を可決しておらず、業界の規制枠組みは不透明なままだ。

その結果、外国資本がその空白を埋め始め、アメリカから密輸された安価な大麻を提供する調剤薬局が全国に多数存在するようになった。 地元の大麻起業家たちは、外国人仲介業者が、低価格で非課税の大麻を販売するために調剤薬局に近づき、元の価格の2倍から5倍に値上げしていることを明らかにしている。

タイの法律では娯楽用大麻の使用は理論上違法だが、取締りは一貫しておらず、主要な町や都市のほぼすべての街角で大麻ショップやスタンドが見られる。

非犯罪化の陣頭指揮を執るブムジャータイ党は、違法輸入の流入は汚職官僚と日曜日の総選挙を控えた政治的日和見主義によるものだとしている。 しかし、外国人投資家と競争しようとする多くの地元企業にとって、大麻改革が期待される経済的利益はつかみどころがない。

あるベテランの大麻販売業者から合法的な起業家に転身した人物は、高品質の株を独自に栽培し、土壌と肥料を最適化するために多大な投資を行っているにもかかわらず、彼の大麻は安価な輸入代替品で溢れる市場には高すぎると判断されていると嘆いた。